クォークで働く人たち
INTERVIEW
- 2021年中途入社
- MONNALI 部長
永野裕美

私には三人の姉がいます。その中でも、これまでほとんど語ることのなかった三女との出来事を通して、私は美に携わる仕事の本当の意味を理解することができました。
それは、私がモナリに入社して半年ほど経った頃のことです。
姉は流産後の合併症による入院、そして今後子を授かることが難しい可能性が高いという診断をきっかけに離婚。立て続けに起きた出来事により心身ともに大きなダメージを受け、脱毛症と摂食障害を併発しました。
最初は白髪を抜くことから始まった脱毛症でしたが、次第に範囲が広がり地肌が見えるほどに。精神的ショックで食事も喉を通らなくなり、体重は50キロから35キロまで減少。仕事を続けることも難しくなり、実家に戻って療養することになりました。
そんなある日、帰省した私が目にしたのは、「お願いだから死なせてほしい」と泣きながら台所へ向かおうとする姉を、母が必死に止めている姿でした。
反射的に姉を抱き止め、「大丈夫」と背中をさすり続けたあの日の光景は今でも鮮明に覚えています。
その後しばらくは不安定な日々が続きましたが、数ヶ月後、突然姉から電話がかかってきました。
「人並みに戻りたい」「また元の私に戻れるかな」
その言葉を聞いた瞬間、生きていてくれてありがとうという気持ちで涙が止まりませんでした。

そこから姉と二人三脚で、改善に向けた取り組みを始めました。ヘアケア、インナーケア、スキンケアまで、できる範囲でアイテムを送りながら、焦らず少しずつ進めていきました。
固形物が食べられない状況でしたが、「プロテインなら飲めそう」と前向きに取り組んでくれるようになり、真面目な姉は使い方もきちんと守ってくれていました。その結果、4ヶ月目あたりから目に見える変化が現れ始めました。
新生毛が生えてきた写真、体重計の写真、肌の変化の記録を日記のように毎日送ってくれるようになり、その連絡が私にとって姉の心の変化を感じられる何よりの証でした。
約一年ほどで脱毛部分はほぼ埋まり、身体も肌も髪も生気を取り戻し、精神的な症状もほとんど出なくなりました。
姉は少しずつ自信を取り戻し、外出できるようになり、ついには社会復帰を果たしました。
その報告を聞いた時、電話口で二人して大泣きしました。
そして同時に、「美に携わる仕事は心に触れる仕事である」という、入社当初に教えていただいた言葉の意味を理解できた瞬間でもありました。

自分自身を取り戻した姉は今、「人の心を救える人になりたい」と臨床心理士として働き、素敵な方と再婚し、難しいと言われていた子宝にも恵まれ、温かな家庭を築いています。
「あの時に相談できる裕美がいてくれて、今の私がいる」と言ってくれた笑顔は、今でも忘れられません。
この出来事を通して、外見の変化は見た目だけではなく、人の心に大きな影響を与えるのだと痛感しました。それまでの私は、お悩みを解決するための手段を提案するだけの営業だったのではないかと深く反省しました。
それ以来、先生方の内側にある想いに向き合い、背景やドラマに目を向けることを徹底するようになりました。一方的に提案するのではなく、先生と一緒にサロンの未来、その先のお客様の人生を思い描く。その姿勢に変わってから、商談の内容も大きく変化し、結果にもつながるようになりました。
そして入社後の目標として掲げていた「実家の納屋をカフェに改装し、母にプレゼントする」という夢も、2024年に達成することができました。
最後になりますが、今こうしてモナリの一員として働けていることに心から感謝しています。モナリに出会っていなければ、ここまで目の前の人を思い、仕事に向き合う人間にはなれていなかったと感じています。
これからもサロンの先生方と、その先にいらっしゃるお客様の人生に寄り添い、心を置き去りにしない存在であり続けられるよう、励んでまいります。
